若者はいつも悩んでいる

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あなたと同じように悩む、最近の大学生のあたまのなか

他人の本を読む最強のメリット

【他人の本を読むこと】
 
 
祖父が亡くなったのは3年前。
 
本の虫だった祖父が残した本を僕はいくつか持ち帰っていて、
その中の一冊を英語のエッセイの文献として読んでいる
 
Wired For War :ロボット兵士の戦争
 
という本だ。
 
 
内容もさながら、ひとつおもしろい発見があった。
 
祖父は本を汚して読む人だった。
いたるところに線がひいてあるし、
囲んで強調しているところや
?をつけているところもある。
 

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読みながら思った
「なぜここに線を引いたんだろう」
「ここ?つけたんだ」
「この箇所は僕もおもしろいと思う」
 
亡くなった祖父と対話しているような
不思議な感覚だった。
 
最近のKindleなどの電子書籍には
「ポピュラーハイライト」という機能があって
どの部分に多くの人が線を引いたか分かるそうだ
 
同じ本を読んでも、
共感する場所は違ったり同じだったりっていうのは面白い
 
祖父には足元にも及ばないが
僕も少しは本を読むようになった
 
もし生きていれば、いろいろと話ができたのにとつくづく思う
 
 
誰が言ったのか知らないけど
人は二度死ぬらしい
 
 
一度は肉体的に、
二度目はみんなから忘れ去られたときに。
 
 
祖父はまだ僕のなかで生きているようだ。
だからもう少し祖父と話をしてみようと思う
 
不思議な読書のできた楽しい日曜日だった。
 
 
2017.1.22